Works

2015/12/10

【ブランディング】洋風そば食堂 グリチネ様


[Data]
Client:洋風そば食堂 グリチネ様
後藤担当:店舗コンセプトのブランディング・メニュー構成・撮影ディレクション・ライティング
Concept:店舗のコンセプトを再設計

[Story]
平成26年度小規模事業者持続化補助金の追加募集で採択された西新のグリチネさん。
大将は同世代でして、お父様が福岡市でそば打ち道場の代表をされているとのことでした。
和洋中に渡る修行を経てグリチネをOPENさせた大将の想いは「今までにないそばを作ること」。
ざるそばか温そばしかイメージのない日本人に向けて、洋風のそばを展開されて約半年。
しかしどうしても伝えきれないその想いを、今回はデザイナーとともに要素分解するMTGから開始しました。

その結果、導き出されたのが右の「そばの5要素」。

それまでのグリチネは、日本そばの対極として洋風そばという新ジャンルを打ち出そうと画策してきましたが、そもそも大将がなぜそう思うに至ったのかをヒアリングしていくうちに、問題は洋の東西ではなく、日本人のそばの食べ方がごく一部に限られていることが「もったいない!」という想いが根底にあったと判明。
そう考えてメニューを見直してみると、ありますあります、要素たち。
・そば粉そのものを「粉」として使うもの(揚げ物にまぶしたり)
・そばを生地として使うもの(ピザやキッシュになるんです)
・そば麺の日本そば以外で使うもの(なんとパスタにもなります!)
・そば茶をお茶以外で使うもの(この香ばしさはお茶だけではもったいない!)
・そばの実を使うもの(盲点です、そばの実そのものをあまり使ってないんですね、日本人)
ということで、この5要素のひとつである日本そばしか「日本人は知らないのだ」という結論に至りました。

この要素分解がしっかりできたので、撮影もメニューのリデザインもサイトのリニューアルも、軸が一本しっかりと立ちました。

[Credit]
メニューデザイン…小林大助(SUKEDACHI DESIGN
撮影…松本創(hpc)
レタッチ…小笠原愛(Habibi)
ディレクション・ライティング…後藤暢子(Monkey Child Products)

◆洋風そば食堂 グリチネ http://www.glicine-soba.com/