[Data]
Client：チョコレートショップ様
後藤担当：ディレクション・ライティング
Concept：近年の海外での活動をお客様にお知らせし、感謝をお伝えする

[Story]
「博多のチョコのはじまりどころ」として74周年を迎えられたチョコレートショップさん。
近年、砂糖不使用の「ZEROチョコレート」がパリコレのケータリングフードに採用されたことを皮切りに、サロン・デュ・ショコラ in Parisやミラノ博の日本代表など、海外からも注目されるようになりました。
マスコミ業界や出入り業者にはこの事実は伝わっていても、月に数回通って下さるお客様にこのことを感謝とともにお伝えすることはなかなか難しい。
そこで、佐野社長自らのご発案で、今回の冊子制作をさせて頂くことになりました。

当初は1枚ものの新聞のようなイメージでした。
しかし、初校デザインをお持ちしたところ、「ページが足りない！」となり。
あれとこれと…お打合せの中で内容が膨らみ、A5サイズ・28Pという豪華な構成に。

正直、街のお菓子屋さんが、ここまでのコストと手間暇をかけて冊子を制作されることは、非常に稀です。
「いつもご利用頂いているお客様あってのチョコレートショップ」。軸のブレない佐野社長の想いは、この冊子での「販促効果」よりも「感謝を届けること」が優先。
とはいえ、やはり今まで以上にお店の魅力を知って頂くことも制作チームとしては忘れてはいけないので、年間を通じてお配りできる仕様で、いつでも購入できる商品の特集も入れさせて頂きました。
全体の構成は、
①海外での「チョコレートショップ」の活動
②商品のご紹介
の二部構成。
その合間に、佐野社長からのメッセージや三代目・佐野恵美子さんのコメント、スタッフの皆さまからのメッセージを入れています。
さらにさりげなくご注目頂きたいのが、裏表紙の「博多のチョコのはじまりどころ」エピソード。とってもロマンチックなのでぜひ。個人的にずっと誌面化したかったエピソードです。

そして、これは究極なのですが、
「いいものを作っているとき、ミラクルが起こる」
そんな経験を過去にもしてきました。
今回も、入稿直前のサロン・デュ・ショコラ in Parisにて、三代目の恵美子さんが金賞を受賞するという物凄く嬉しくて栄誉なニュースが飛び込み、慌てて誌面を差し替えました。
（受賞の様子はこちらでご紹介しています→<Spotlight>パリで10指に入った日本人ショコラティエ・佐野恵美子の素顔）
パリ時間で毎日やりとりしていたため、いつ寝ていいのかがわからずおかしな状態の1週間が続いていましたが、このニュースが最後の大きな起爆剤になったこと、一生忘れないと思います。

[Credit]
デザイン…O-TEMON制作所
写真…田中紀彦（Studio Red Star）
企画・ディレクション・ライティング…後藤暢子（Monkey Child Products）

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