後藤見聞録

2018/12/31

後藤、心持ちに多少の変化あり

12月30日から、年末年始の合宿で福岡を脱出しています。
去年は沖縄で年末年始を過ごしましたが、今年は壱岐にきてみました。
サラリーマン時代に行政担当で九州各地を転がりまわって営業していた時以来なので、たぶん5年ぶりくらいかな、と。

旅の同行人は、㈱フリーランスの代表・すー社長と、最近すー社長の妹状態になついている(笑)後輩デザイナーSと3人で雑魚寝です。
テーマは「何もしない」旅。
どこに行こうかと散々考えましたが(どうせすー社長もSも何も考えないというか案の定丸投げでした)、
「来年こそは遊びに行きます!」
とここ数年毎年のように言いながら「行く行く詐欺」状態だったので、ビューホテル壱岐の吉田社長にお世話になることにしました。

そんな旅の道中やらうつくてぃー景色やらは年明けに置いておいて(こうやって書かないまままた年末を迎えるんだろうが)。

1枚だけね。

SNS上でみなさんが2018年の総括祭り状態で、きっと「平成最後の」大晦日だからなんだろうな、と予測はしつつも、
クライアント様のSNSアカウントで「#2018bestnine」記事をゴリゴリ更新したらもうどうでもよくなってしまい、
よって後藤としての総括は致しません。

仕事大好き人間を自覚しているので、年末年始で「仕事納め」とか「仕事初め」とか区切ってしまうのがなんか淋しいので、
(そう、もう“淋しい”と言えるレベルで私は仕事が好きなんだと今年自覚しました。って総括しとるし!)
環境は変えつつも、ゆるーく部屋でPCポチポチしながら、昼寝したりウニを食べに行ったりして、
まもなく晩御飯となり、紅白で布袋さんの雄姿を見たらあっという間に2019年となると思います。

という例年以上に大晦日らしくない1日なのですが(しかも壱岐めっちゃあったかいんだけど!福岡も?っていうか全国的にはどうなんだろう?)、
先ほど瞬間的に「あ、もうすぐ日没やん」と思い、ふらっとホテルの廊下から外を眺めたら、
もう、サンセットなう!ジャストなう!
っていう絵柄でですね。
走って部屋に戻り(廊下を走ってはいけません)デジイチをわしづかみし、最上階のお風呂に向かうおじさんにエレベーターを譲り(あんたたった1階上なんやけん非常階段使いなさい、とか言いませんよ、心で瞬間思ったとしても)、非常階段で6階からロビーまでいっきに駆け下り、後藤のコネで宿泊していることをいいことにロビー横の広いテーブルでデザイン作業をさせてもらっていたSを連れて、春一番の由来の地とされているホテル横の波止場までダッシュ!!!
(物書きのくせに長い一文でごめんなさい…でもさ、時には勢いってのも大事じゃん?)

↓こちらがその駆け降りて駆け上がった先の釣果です↓
さて、ここで皆さんに質問です。
この写真を見て、最初にどんな感想を抱かれましたか?

私は正直、波止場までたどり着いて
「げ。微妙に間に合わんかった。やっぱホテルの廊下で数秒止まって1枚押さえときゃよかった!」
と思ったんです。
(ここまで書いててなんですが、後藤の本業はカメラマンではないです。カメライターという職種は名乗っていますがそれも芸のひとつです)

しかし、隣でぼーっと見ているSがですね。
私以上に思ったことを口に出すタイプなので
「あー、間に合わなかったっすねー。残念ー」
って言うだろうなと思って横を見たんですけど。

泣いてたんです。
「キレイやね。感謝やね」
と。

私はそんな彼女の姿を見て、この1年彼女がいろんな想いを抱えて、30代に突入した壁「のようなもの」に苦しんでいるのも知っていたので、
あぁ、ここで禊をしてもらえたんじゃないかな、とちょっと感動しました。
そして、連れてきてよかったな、としみじみ思いました。

さらに思ったのは、100%の完全体でなくても、誰かに何かを伝えることはできるわけで
もちろん事業としてのクオリティの高さ、高みを目指す姿勢は大切なんですが、
その志半ばのもの、半端なものにも「その段階の価値」があることを認めよう、
と気づかせてもらいました。
(私はこの“ハンパ”を富に嫌う習性にあるので)

なんだよお前結局旅の雑感かよ。
すみません。違うんです。
正直ポートフォリオとか過去の実績とかをまとめる時間があったら目の前の案件を前に進めたいタイプなので、
何月にどんなお仕事をさせて頂いた、的な縦切りの総括はしないしできないのですが、ちょっとだけ横串で…
今年、確実に何かが変化したことがありまして。

それは、自分だけが仕事を満喫して成果と対峙してくったくたになって満足してきたけれど、
そろそろ次の世代のために、場所をあたためるとか、そういった視点を持つべきなのかもしれない。
ということです。

まあ、そうは言っても経営者の属性ではないので、いち職人としてこれまで以上にこだわるところにこだわりつつ、
同じようなフィールドで暴れたい人のために、牙を剝くときは剝き、あたためるべき椅子があるなら増やしてあたためる、
という意識をもって仕事やクライアント様と向き合おう、と思えるようになりました。
というか、なりかけ。
そしてそれは、そう思わせてくれる出来事が頻発したからなんですが、その内容については、
一つひとつが小説になりそうなネタなので、いつか書こうと思っています。
やはり、フリーランスは社会的に立場が弱く、サラリーマンをお相手にお仕事をするとなると、
そもそもご理解頂けないことが多々あるな、と思うのです。
それをマンパワーで乗り越えてほっとするのではなく、業界として悪しき事例にならないように、
NOならNOと言えるように、ご理解頂けない箇所には言葉を与えるように、
という丁寧な作業を多少手間でもすべきではないか、と考えるようになりました。
(決して「俺が道をつくってやった!」とか言いたいわけではない)

はーちょっと書こうと思ったのに結局長くなった…
最後まで読んで下さった奇特な方がいらっしゃいましたら、心より御礼申し上げます。

来年の目標は明日考えるとして、本日は「後藤、心持ちに多少の変化あり」ということで締めたいと思います。
皆さま、どうぞあたたかいお正月をお迎えくださいませ。

郷里の父に連絡を入れるS。 #娘の背中 #後輩